初めての億
Wさんは押しが強く、トークを教えてもらった。
あと、大学でバフェットを勉強していたらしい。
米国株はバークシャー・ハサウェイが好きだった。
Zさんは、大学で証券の価格決定について論文を
書くくらいのエリートだったらしい。知識を教わった。
この二人の存在は大きかった、
大きい見込み先があれば、嫌味を言われながらも、
どうしたら、納得して買ってもらえるか、俺のことなのに議論してくれた、
おかげで、まずは投信で、億単位で取引を決めることが出来た。
そのお客さんは大手の某支店に不満があったそうだ。
俺の話を1年間聞いて、よく勉強していると思ったらしい。
最終的に関係者と法人でで合計10億近くになった。
2年生の終わりのことである。
入社時に20万のスーツを着て飛び込み営業をしていた。
一ヶ月でダメにしてへこんだので、それ以来スーツは
スーパーで1万円以下のを買っている。
話が変わったが、その10億近い件で表彰された。
当時の写真を手元に残してるが、
表彰式で、間違いなく俺が一番地味だった。
1万円くらいのスーツに、500円の白いワイシャツと500円のネクタイ。
でもこれで表彰されたことが、WさんとZさんのおかげで取れた
勲章なんだと思う。